校閲さんにものすごく頑張っていただいた上巻のゲラ、こちらでまただいぶ朱くして、戻せる状態になりました。編集サイドには、さらなる格闘を強いることになります。相手が怪物であるのは、最初から分かっている話。「こんなに書いてすいません」は、お互い、なしということで。
上巻は第三部の8つめのエピソードで切れます。アルゼンチン人の潜水艦が出てきたところまで。原文390ページまでで、これが今度の組みですと、760ページほどになります。
1ページ20行、1行40字で、ページの下段に、註のスペースを1行11字分とるという構成。
その註ですが、初校返しの段階で数えてみましたら、上巻で1043個。アルファベット半角混じりですが、全体の文字数が6万ほどということですから、400字で150枚書いたってことですね。下巻がまた同じくらいになります。
以上、怪物にも一定のサイズがある(not totally unmeasurable)−−という話。
カバー・デザインはすっごく、すっごく、カッコイイのを見せてもらっていますが、まだゲラのやりとりに時間がかかるし、公表はできません。「こんなに時間をかけてすいません」も、お互い、なしということで。