2011年01月27日

ようこそ21世紀へ。

数年前から、センター試験が様変わりしていることに、みなさんお気づきでしょうか。これが全然、受験英語っぽくないんですよ。英語に自然に親しんでいる人たちが問題を作るようになった。──これ、わりと最近の変化です。

今年の第 V 問など、ごらんください。
http://web.me.com/masatoasada/center/11center.pdf

家族で町に行って、あれとこれをした。それを父ちゃんと、姉ちゃんが、あとからすんげえフツーの言葉で振り返っています。(ところどころ、文句タラタラに)

Um, let's see . . . getting the autographs from the baseball players wasn't as boring as I thought it was going to be, even though it took up the whole morining.

そう、たとえばこれが、読め、だいたい書け、聞いてわかり、自分で言える。これは高校の三年間、ちゃんとした環境でやれば、どこの国の、どんな成績の子でも、できるはずのこと。

そのために必要なのは、
getting the autographs from the baseball players
wasn't as boring as I thought it was (going to be)
even though it took up the whole morining

この3つのフレーズが口をつくような練習です。そして

It was a really big deal for my brother.

みないな文に親しむことです。受験英語と英会話、誰が分けたのかしらないけど、今のセンター試験で点数を上げるとすれば、余計な導きは不要。素直な英語を、そうでない英語から分けて、そうでない英語から子供たちを遠ざけるのが、最も効率的な受験対策となります。

以前のセンター試験問題では、会話文の中の、どの語がもっとも強く読まれるか、などという問題がありましたね。おかしいですね。これって、日本語の勉強になりますかね? どうして続いたんでしょうね。

どうして 君は 傘なんか もって いるんだ
だって雨が 降ると 言ったんですよ天気予報で

どこを強く言ったって、言う人の勝手じゃん!

もっともらしい「解説」ができることが重要で、「英語に慣れていなくても、それらしい言葉をみんなで編んで、理屈を言う」ことができれば、英語を教えて飯を食う人たちの仲間に入ることができた時代よ、さようなら。

子供たち、親御さん、先生、および業界のみなさん、ようこそ21世紀へ。
posted by ys at 18:10| 教え直そう、日本の英語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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