2011年07月03日

まだ見えない、前橋の底

先週の水曜日、毛利嘉孝さんから、白川昌生さんと今夜前橋で会うので一緒に来ないかという誘いがあって、一日ゲラを弄った頭で、ひょっこり前橋のアーケード街へ行ってみた。

ヤーマンズ・カフェというたまり場があるのだが、ここの主人が約束を忘れたらしく、開いていない。しょうがないから近所の駄菓子屋さんの店内に椅子を並べてビールを飲んだ。
DSC_0408.JPG
     Ya-man's Cafe

過疎商店街と、地方でシコシコ制作を続けるアーティストとを結びつけるのも、白川さんの「場所、群馬」の企画の一部。そこの駄菓子屋さんも仲間である。毛利さんは去年、授業の一環として芸大の学生を連れて、ここで「弁天通青年会」のみなさんと〈前橋弁天通映像祭〉を打ち上げた。今年もそれをやりたい、つきましてはご相談、という会なのだが、行ってみたら、群馬大学教育学部の新任の美術の先生(喜多村 徹雄さん)もいるし。あとからふらりと参加したのは、今は前橋美術館構想キュレーターの住友文彦さん(表象文化論出身/多方面で活躍中)、地元で活動中のアーティスト、ましもゆきさん。

全国の県庁所在地の中で群馬県前橋市は中心街の地価が、5年連続全国で一番安い。
テレビの「最下位脱出」感動のドキュメントの候補にもあがらない(よね?)
高崎の5倍ほどもあろうかという立派なアーケードを作ったぶん、翳りの見え方が強烈で、心ある前橋人の心の痛みもさぞかしと思われる。

映画館がなくなったのはいつだったか。(僕はこの街で人生最初の怪獣映画「地球防衛軍」を見たのだった……人生最初の七夕風情もここで味わった)

前橋美術館も、撤退を強いられた西武デパートの跡地に構想されている。

でも、でもでも、ジム・ジャームッシュのファンでなくても、みんな知ってるはずだ。「翳り」は買いである。没落は「快」である。日本一のシャッター・アーケードに、日本の感性を集結せよ−−ってな気分になりながら、僕たちはただ、みんなして、買ってきた缶ビールを飲んだのでした。
(焼きたての鮎も美味しかったよ。)
posted by ys at 18:55| Comment(0) | 生活と意見 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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