旧版のカバーデザインは、挿画風でした。ベトナムを飛んだようなヘリがヴァインランドの巨木の森に飛んできて、テレビや忍者やエレキギターを落としている。これ、ピンチョン氏もお気に入りと聞いています。
今回のカバーは、しっとりとして、しかもシンボリック。
絵を描いてくださったのは、須藤由希子さんです。
自然の図形で埋め尽くされたレッドウッドの森。世界一の巨木林。この目の位置で少なくとも10メートルくらいあります。このオームも人間の子供くらいの大きさがありそうです。
森を貫く直線道路が一本。文明人しか作らない形ですね。
アメリカの黄色いセンターラインが鋭く伸びていて、これが光線のよう。
どこまでも伸びていくスポットの光のような、まっぷたつに分断する線としての、鋭利な、ちょっと悲劇的でもある光の線。
それを見事に描いていただきました。
2011年10月14日
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