2015年10月16日

新番組「ラジオ玉手箱」は、レトロを越えた、コアな昭和へお連れします。

 ラジオ高崎で新番組を始めました。

「ラジオ玉手箱」、

        毎週金曜 11:00 AM からの番組で、11時25分くらいから、キーウィ佐藤が登場して、コアな話をいたします。お相手は、長年のパートナー、田野内明美アナ。


 本日放送したのは、昭和30年ころの黒柳徹子のぶっちゃけぶりということで、子供向けラジオドラマ「ヤン坊・ニン坊・トン坊」と「チロリン村とクルミの木」のピーナツのピーコちゃん、音入りで紹介しました。徹子さんが冴子さんを演じた「一丁目一番地」も。「一丁目一番地カルタ」というのがあって、「ラ」の札には冴子さんの絵が描いてあって、読み札は「ライスカレーならお手の物」です。


 毎週、できるだけ誰もしらない話を持っていきます。

 来週はジャスト50年前の朝日新聞をもって、社会面記事、求人欄、雑誌広告や映画の惹句などにコメントいたしましょう(西郷輝彦ショーで、5月に続いてまた入口での将棋倒しが起きて警官が殉死したんですって。点数の悪かった生徒を座らせ、鉄パイプで流血の指導をした学校の先生のお話しもしましょう、あと連載小説「氷点」の一節も朗読します)。

 1965年10月23日、ベトナムに韓国軍兵士1万人到着、インドネシア情勢がきわめてヤバイです。今年見た映画「アクト・オブ・キリング」の背景は、ああ、こうだったのか、と夕刊を見て、よくわかりました。あの頃の新聞記者、すごくがんぱってた。

 今は全国で全国のラジオが聞けるんですね。「ラジオ高崎」で検索してください。

  http://tunein.com

スマホのアプリも便利です。  よろしければ ──金曜の昼前に。


posted by ys at 16:35| ラジタカ「エアー・プレイス」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月03日

みどりさん、ボクおひまです。


5月4日(金) 6:30 PM〜 「みどりの日のそよ風たち」
      RadioTAKASAKI FM 720 ”Air Place”

五月。みどり。はい、五月みどりです! といえば
「おひまなら来てね」
 この人を、40代、50代、60代(そして今は73歳)、でしか知らない方へ、
 21歳のみどりさんの歌声をお届けしましょう。



「みどり」の歌で僕がまず一番に思い出すのが「みどりのそよ風」
 これをレインブック(実質)山本容子さんの歌で。

 ところで「つまみなつむて」って、幼少のころ、ぼくは
 「つぶらなひとみ」と同じシンタクスで捉えていました。
 「つむて」って「オツムに乗せた手」のことかな?
 「つまみな」って、みどりのそよ風的に可愛い、という意味なのかな。
 遠くからお母さんの呼ぶ声が聞こえたり。't's Mommy!

GREEN DAYS by 槇原敬之
 スーザン・ボイルで騒ぐじゃないよ。
 日本にはマッキーがいた。平成のまっすぐな日本のビート。
 http://www.youtube.com/watch?v=WGU6jh_457Y

"Green Sleeves" 16世紀のイングランドの古謡を、『Great Songs of America』に入っている マギー・グリフィンの歌で。



お別れは
"Green Fields" を綾戸智恵のソウルフルなバージョンでいきましょう。
http://www.youtube.com/watch?v=P2CvGulHa8s

2012年05月01日

「昭和晩年、おんなの絶唱」──ラジオ高崎オンエアー

ラジタカ、紹介ができずいましたが、今年も、田野内明美さんと毎週やってきました。

初めての試みですが、番組自体を切り貼りしてみましたので、
ブツ切れでお聞き苦しいでしょうが、どうぞお楽しみください。

3月16日(金) 6:30 PM〜 「おんなの絶唱」
      RadioTAKASAKI FM 720 ”Air Place”

@八代亜紀 「おんな港町」(1977) w. 二条冬詩夫 m. 伊藤雪彦
A都はるみ 「雨やどり」 (1977) w. 阿久悠 m. 小林亜星

八代、都.m4a

B石川さゆり「沈丁花」  (1978)w. 東海林良 m. 大野克夫

石川.m4a

C研ナオコ 「かもめはかもめ」(1978) w&m 中島みゆき

研.m4a

D美空ひばり「みだれ髪」 (1988)w. 星野哲郎 m. 船村徹

美空.m4a

2012年01月06日

今年もレイディオ・タカサキで

1月6日(金) 6:30 PM〜 「年の始めにパンシロン」
      RadioTAKASAKI FM 720 ”Air Place”


高崎市は、平らな平らな関東平野の、北西端、
そこに建つ21階展望フロアが、元旦の朝五時半、オープンになります。

6時10分を回ると徐々に明るくなってきた空、日の出は6時54分とのことですが、東南東の館林市から茨城方面には低空、雲がたなびいていて。薄い雲ですが、三層四層にわたっています。

真っ赤な太陽が、雲と雲の間の細いスリットに顔を覗かせる。
どぎつい赤の横線。それが、ちょっと笑っているようにも見えて、キウイさんには、ちょっと悪女の唇のように見えました。いやあ、すごい初日の出だ。
ビートルズ《Here Comes the Sun》

ビートルズとくれば、ギャートルズ。ギャートルズの味が出せるミュージシャンはムッシュでした。園山俊二・作詞、かやまつひろし・作曲、《はじめ人間ギャートルズ》

中島みゆき《はじめまして》、これも年頭にかけるには最高の歌詞、最高のビートです。今年も「あした」が、あと360日ほどありますですね。

で、市丸姉さんの小唄がいいのです。《初雪に》



初雪に、降り込められて向島
二人が仲に置炬燵
酒の機嫌の爪弾きは
好いた同士の差向かい
嘘が浮世か浮世が実か
まことくらべの 胸と胸


バチではなく、お三味をつまびく
最後の二行、この深みを、J-POPに出せるか、ザマーミロって感じですね。
フォークブルースの金属弦とひと味違う、洗練された糸の響き。

お別れは井上陽水が怪しく
http://www.youtube.com/watch?v=JQMwcqivFT4
蛍の光、窓の雪のエロス。

2011年12月29日

一年のバカ、総ざらえ

12月30日(金) 6:30 PM〜 「幸せなバカ、勢ぞろい」
      RadioTAKASAKI FM 720 ”Air Place”


♪ しあわせなバカタレ・・・

矢野顕子です。『監督失格』という、なにかすごく重い映画の最後に流れるんですが、《しあわせなバカタレ》という言葉だけとれば、ハイハイ、こんな歌のコーナー、毎週休まず三年目に入ったワタクシメも、実にしあわせなバカタレで。

でも、キウイが尊敬してやまぬ人たちって、みんなそのケがあるんですわ。ジョンとヨーコなんか凄かったぞな。
http://www.youtube.com/watch?v=n4rBsbL0M6k

これ、知り合って14年後? まだ人前でこんな歌、歌ってた。9年前に"Oh, Yoko" ってバカタレな歌を出して、死ぬ前に、『ダブル・ファンタジー』でまたこれやってた。ヨーコさんもヨーコさんで−−47歳だったよね−−「抱いて、抱いて」って歌ってました(《Kiss, Kiss, Kiss》)。

バカタレなことにかけては、こちらの方が、先行ランナーだったかもしれない、フランク・ザッパ。Mothers of Invention の最初のアルバム『Freak Out! 』所収の、「余は如何にして、かかるバカになりえしか」(《How Could I Be Such a Fool》)
http://www.youtube.com/watch?v=AN1616sH2oA
いやあ、ほれぼれする声じゃ。

いやいや、ロック界の大物はみんな「フール」の自覚がある。プレスリーの「オレみたいなバカ」《A Fool Such As I》 をカバーしたディランを聴いて下さい。
http://www.youtube.com/watch?v=SDjPm5SHmsk

今年の感動の言葉、私的には、スティーブ・ジョブズでよみがえったStay foolish. この歌、ぜひ持ち歌にしたい;《Fool on the Hill》。これを誰で聞くかというと−−

http://www.youtube.com/watch?v=no_G6Qyo04k

1977年って、ビョーク11歳ですか。かわいすぎる。アイスランド語でハモ、つけたいもんじゃ。


2011年12月20日

ハッピー・バースデイ、ディア・エンペラー

12月23日(金) 6:30 PM〜 「We've Always Loved You!」
      RadioTAKASAKI FM 720 ”Air Place”


It's EMPEROR'S BIRTHDAY, yeah!


一曲目、《皇太子さまお生まれになった》
78年前のおめでたき日。朝6時半、夜明けとともに、サイレンが鳴り渡りました。
北原白秋作詞、中山晋平作曲。3人の少女が歌っています。
http://www.youtube.com/watch?v=xgDz0yhBNDc
(国民的な慶事を歌にすることは、「大阪万博」以来消えてしまったようですが、こういうお歌は大切です。ぜひまた復活を。)

幼少時は暗い日本でした。でも昭和天皇は戦争中、10歳を過ぎた皇太子を軍に利用させず保護したといいます。戦後はアメリカ人家庭教師ヴァイニング夫人に学んでいます。どんなティーンズだったんでしょう。15歳、音楽の感受性の一番強い時期に、庶民の間で流行っていたこの歌は届いたんでしょうか。占領軍時代の日本人のだれでも知ってる明るい歌、 “バッテンボー” (buttons and bows)ちょっとラテンノリの、ダイナ・ショアでどうぞ。
http://www.youtube.com/watch?v=vZsA7HQXXBE

ここから先は僕の記憶もありますわ。1959年4月10日、ご成婚。学校から帰ってきたら、家の座敷に座布団が敷き詰められて、近所のおばさんたちがテレビを見に集まってきていたっけ。

それにしてもミッチー・ブーム。長嶋茂雄、坂本九と、明るい昭和を代表するスターは多いけれど、このローヤル・カップルを凌ぐ存在はいません。その清潔な愛の盛り上がりを、ぜひこの曲で思い出してみたい。ご成婚と同じ週に、ビルボードのトップに立った−−
《Come Softly to Me》
歌詞がまたピタリですね。
I've waited, waited so long
For your kisses and your love
Please come, come to me
From up, from up above


エンペラーへの御即位は、当然ながら、平成元年でした。
その年のヒット、から、こんな曲はいかがでしょう。
http://www.youtube.com/watch?v=18xTQeRJK_U
「わたくしの持てる最良のものを国民に」−−そんなお言葉も、たまには拝聴いたしたく。

そうですよ、今年、大震災のあと、ビデオに流れたのが、66年ぶりの「玉音放送」だったというじゃありませんか。それって登場しなさすぎでは?
Please come closer to us. −−と、お恐れながら、ラブコールをお送りした次第。

《テニス》をテーマにした曲もかけますね。そしておわかれは、フランス・ギャルでどうだ。《アン・プランス・シャルマン Un Prince Charmant》 −−往年のすてきな王子様、ハッピー・バースデー!



2011年12月16日

咲かせよう、フルーツ・スキャンダル

12月16日(金) 6:30 PM〜 「キーウィとパパイヤ・マンゴーズ」
      RadioTAKASAKI FM 720 ”Air Place”



今週月曜は、今年のサントリー学芸賞の授賞式。
同じ晩、文学芸術部門を独占したポピュラー音楽研究の二作の、合同のパーティが開かれました。

そのバーティに登場したのが、
『創られた「日本の心」神話』での受賞者 輪島裕介さんのお仲間のバンド

Kiwi & the Papaya Mongoes
日本語では、語呂よく、「キウイとパパイヤ、マンゴーズ」となります。

わたくしことキウイ佐藤、そちらの、女性のキウイさん(Kiwi O'hashi)と楽しくお話ししてまいりました。
そちらのキウイさんは、別名「典子さん」といいまして、神楽坂の味扇というお店で三味線を弾いてらっしゃいます。
(このお店毘沙門天の近くで楽しそう。ホームページも充実してますよ)

投げ銭したらいただけたCDの収録曲では《おてもやん》がすんげえグルーブつくってた。これかけちゃいますね。

♪ピーチク パーチク 雲雀の子 
ゲンバクなすびの イガイガドン

おてもやんの時代に原爆はなかったが、杉田玄白が改良した茄子はあったのだとか。
ことしはゲンパツ役人の、わけわからん説明でイガイガさせられたぞな。

こちらで聴けますよ


もう一曲、あまりに素直な生活密着ナンバー
《帰ろう 〜埼京線のテーマ》
もかけま〜す。
わたしも20年通勤しました。新宿湘南ラインができるまでは埼京線ばかりでした。

はい、今日の入りは、これっきゃないかな。
あまりに80年代的な、中原めいこのオリジナル曲

《君たちクイ・パパイヤ・マンゴーだね》

♪ 咲かせよう、フルーツ・スキャンダル
の感覚、ふたたびまた、日本列島に満ちてこい!

キーウィ佐藤が永遠のライバルと目す、パパイヤ鈴木のお歌もどうぞ。

2011年12月08日

シャラララ・ウォーウォー

12月9日(金) 6:30 PM〜 「そして最後にシュブン・シュブン」
      RadioTAKASAKI FM 720 ”Air Place”



カーペンターズの《イエスタデイ・ワンス・モア》の、サビの入りはこういう歌詞です。

Every Sha-la-la-la every wo-o-wo still shines . . .
Yesterday Once More short.m4a

「そのシャラララの一つ一つが、ウォーウォーの一つ一つが今なお輝く」んだそうであります。

シャラララで、僕が思い出すベストというと、これかな。ビートルズもやっていた、ヘレン・シャピロの《Baby it's you》。
http://www.youtube.com/watch?v=P_Ez2y9W5NA
このシャララ・コーラス、ちょっとスペシャル。

もう一つは、テンプターズがライブの一曲目によく使ってた「今日を生きよう」
なんたって、ワンツースリフォーに続けて、
「シャーラーラララ、おまえが、シャーラーラララ、好きだよ」とくる。
こういう「しゃららくさい」ナンパとか、60年代はできたんでしょうか。どうもそのようですな。

ここ原曲(グラスルーツでは)
Sha-la-la-la-la-la live for today。うん、シャラーって感じで今を生きる、これはできそう。
14 Let's Live for Today.m4a

Wo-wo はいっぱいありますよ。
「ウォウォウ・ウォウォ イェイェイェー、オー・リル・デブ」と飯田久彦が歌ってました。原曲ニール・セダカ。
http://www.youtube.com/watch?v=x2Nbk1hTFug

ニールセダカには、
「カマカマダンドゥビドゥダンダン」という長いのもあって、これをまたカーペンターズが近親的にカバーしていました。
http://www.youtube.com/watch?v=wpulStzGv4A

1965年くらいまで、多いんです。「シャラララ」と「ウォーウォー」と「ディンガリンガリン」。これらの発声がポップスの神髄でした。
それを脇に追いやったのが、象徴的には、ボブ・ディラン。でも今日はクールを忘れ、心のフィジカルな弾みに身を委ねよう。

さて本日の一押しです。「シュブン」
http://www.youtube.com/watch?v=SBgQezOF8kY
「シュブン」に対して「ワキン」って返していいですかね。「シュブン、ワキン、デメデメデメデメ……」

2011年12月02日

1950年代、ラジオがくれた希望の音

12月2日(金) 6:30 PM〜 「時の深みにディープリと」
      RadioTAKASAKI FM 720 ”Air Place”


原爆投下から6年、「三つの歌」が始まった。

今日は「三つの歌」で入りましょう。宮田輝アナウンサーです。美声を披露するのは、20代にして「歌のおばさん」と呼ばれた安西愛子。ともに後の時代、タレント議員さんの走りとなりました。


前奏を聞いて、歌詞がちゃんと歌えると賞金が出るという番組でした。「向こう横町のタバコ屋の、かわいい看板娘」のアコーディオンが流れてきたとき、「たんたんタヌキのキーン」と歌ってやめた人がいた、というのは、戦後の路地裏の子供達が流行らせた都市伝説だったのだろうか。


コマーシャルソングも、ミツワ石鹸で初めて、「明るいナショナル」「カンカン・カネボウ」「ジンジン仁丹ジンタカタッタター」「ウチじゅうでみんなキリン・キリン」など総なめします。

ミツワ石鹸CM

そのあとはボクチンの「一丁目一番地」かな。このころの番組の明るさって、なにか強制的な、というのとは違うけど、逆らえないものがありますね。
昭和30年代生まれのおじさん、おばさんにも古すぎましたか? こりゃまた、失礼。

でも、藤山一郎の「ラジオ体操の歌」は知りません? 「あたらしい朝が来た、希望の朝だ、よろこびに胸をひーらけ、大空あおげ」
その次がいいんです。「ラジオの声に、すこやかな胸を・・・」

ラジオ体操の歌(藤浦洸作詞・藤山一郎作曲)

こちらの方、ちゃんとJASRAC の承諾を取られたようで。
http://emuzu-2.cocolog-nifty.com/blog/2008/01/nhk_237e.html
見るといろいろ載っけてられます。

2011年11月25日

アナキー、キンロー感謝の日

11月25日(金) 6:30 PM〜 「働け、そして感謝しろ」
      RadioTAKASAKI FM 720 ”Air Place”

感謝祭の週末がやってきます。
《藁の中の七面鳥》もみんな食べられてしまいます。
http://www.youtube.com/watch?v=eGUI_dcNkiI&feature=related

日本では、勤労感謝の日がありました。

勤労に涙し、囚人の懲役にも胸を熱く致しましょう。
ニーナ・シモンで《Worksong》

Breaking rocks out here on the chain gang . . .
 足を鎖で繋がれて、岩をツルハシで打ち砕く
. . . Been working and working
but I still got so terribly far to go
 ああ、働けど働けど、終わりは見えず。

《16トン》という炭鉱労働の歌もありました。テネシー・アーニー・フォード。
日本ではフランク永井のかっこいいバージョンがあります。
でもそれはスッ飛ばして、こちらへ参ります。
美ち奴 《炭坑節》

「さぞやお月さん煙たかろ」と言ってのける心の寛さ、
エコ知らずの健康に乾杯。
ほらほら、踊っちゃう。

あと流すのは、嘉門達夫の《働くオジサン宣言》ですね。関白宣言の節で、

 「さだまさしさん コンサートの鬼 3千3百、3十3回
 超えてまだまだ 歌い続ける 小説も書く 借金はもうない . . . 」
 ラララ、ミーノ、ミーノ、ミーノモンタに、ミーワ・アキヒローーー」