2010年09月17日

母校の「ヒューマン・サイエンス」講演会

高崎高校の「ヒューマン・サイエンス講演会」で一席やってくれといわれて、きのう9月16日、話をしてきました。
演題は、「ビートルズから見た世界史」(だったっけか)。『ビートルズとは何だったか』(みすず書房、2006)の映像・音声つきバージョン。マックの Keynote というプレゼンソフトは動画の扱いが快適です。
「翠巒会館」という昔に比べればずいぶん立派な講堂があるのだけど、マイク以外スピーカーもなく、藤倉校長(わたしの同級生)に自宅からアンプとスピーカーを運んでもらいました。〔音響、教育にとって重要でしょう!)
 「ヒューマン・サイエンス」というのは、文系向けの特講クラス、というより、定期的な講演会等で通じてやる気のある生徒を刺激する仕組みで、その数十人を相手にするのかと思ったら、一年生全員も、お客さんになっていた。
 その高校生を相手に、「理解」というものは、「区分け」や「解剖」によって得られるものと、ワイドズーム的な「引き」から得られるものと二種類あるといって、過去二百年の世界史を一望し、あたかも「産業革命」(とそれにつづくコロニアリズム)とメディア革命(とそれに続くポスコロ体制)だけが重要だったかのような図式にまとめ、1960年代という一大移行期の、自分が高校生だった特別な時代の出来事としてのビートルズを示してみました。
 ワイドな思考を鍛えるにはどうしたらいいか、という気持のいい質問がきました。メタファーをうまく乗りこなすのはたしかに訓練が必要だから、詩や一流の小説を読んだり、文系だ理系だと自分を区別せず、幾何学や物理学の勉強をするといいんじゃないか、という答えておいたけど、ちと本質的すぎたかな . . .
 夕方ラジオ高崎「Air Place」の収録、つい高崎高校がテーマになり、10年後輩の Boøwy の曲なんかかけてしまったぞな。氷室も布袋も、じつは山田かまちも、〔藤倉校長と同じ)倉賀野中学の同級生だったんだよね。
posted by ys at 07:04| Comment(0) | イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月15日

高崎音楽祭にトーク出演

今年の高崎音楽祭
http://www.takasakiongakusai.jp/top.html

のイベントの一つとして

敬愛する菊地成孔との対談がきまりました。

高崎音楽祭2010 ラジオ高崎公開録音「菊地成孔 映画と映画音楽と音楽」というイベントで、

日時 2010年10月13日(水)  19時 会場  19時30分 開演

内容 第1部 菊地成孔×志尾睦子(シネマテーク支配人)
   第2部 菊地成孔×佐藤良明

観覧は 抽選で50名
   10月8日(金)までにラジオ高崎までメールでの公募
   メールアドレス:762@takasaki.fm

となっています。


posted by ys at 04:45| イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

週間ブックレビューで三冊紹介します

*番組放映おわりました。こちらに記録があります。
http://www.nhk.or.jp/book/review/review/20101009.html


10月9日(土)翌10日〔日)放映の NHK BS 〈週間ブックレビュー〉への次の出演が決まりました。
http://www.nhk.or.jp/book/info/index.html

◎出演のみなさんで合評する本
シルヴィア・タウンゼンド・ウォーナー作、中和彩子訳『フォーチュン氏の楽園』(新人物往来社)

1927年の新刊です。フォーチュン氏は、運命の波に揺られる宣教師。豊穣な南の島で、改宗させて一緒に暮らす少年への愛を通し、自分自身に生じる変化が綴られていきます。
宣教師がキリスト教を失っていくという意味では「逆クルーソー」もので、ポストコロニアリズムでない西洋・南洋問題、島の少年との同性愛(メンタルな)の側面、いろんな側面が論じられそうです。

あと二冊紹介するのは、ペンギン関係と、ミミズ関係の本です。お楽しみに。
posted by ys at 04:38| イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月07日

渋谷タワレコ ヒップ・フェアに出ます

ジョン・リーランドの『Hip: the History』という本は、わたしから篠儀直子さんと松井領明さんに翻訳を依頼した本です。
難物でしたが、今週朝日新聞の読書欄で取り上げられて、動いています。


佐藤良明×宮沢章夫トークイベント

詳細はこちらをご覧下さい。
http://tower.jp/store/event/2829

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『ヒップ〜アメリカにおけるかっこよさの系譜学』刊行記念


posted by ys at 13:25| イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月05日

マイ・フレンド 田中章のポップス人生

僕と同じ歳で、SME(ソニー・ミュージック・エンタテインメント)を最近定年退職した田中章さん。

こんどJASPM (日本ポピュラー音楽学会)の特別例会にお招きして、話をしていただきます。

JASPMホームページ

日時:9月18日(土)13:00〜15:00
 場所:東京藝術大学北千住キャンパス 音楽学部音楽環境創造科第一講義室
 
    (北千住駅下車徒歩5分)

 地図:http://www.geidai.ac.jp/access/senju.html

お題は「〈洋楽〉の日本市場への導入から〈邦楽〉の海外展開まで」

イントロダクションを、東京大学大学院の情報学環で、ポピュラー音楽産業の研究をされている加藤綾子さんにお願いしました。

 田中さんは、Michael Jackson、WHAM!、Cyndi Lawper、Julio Iglesias、Paul Yong 等の日本での浸透に尽力された人です。
 また SME 香港オフィスの所長を勤めた経歴もあり、アジア、ヨーロッパ、アメリカで日本のアーティスト(パフィー、ラルク アン シエル、HYDE、ケイコ・リー、五輪真弓、中川翔子、ゴスペラーズ、中孝介ほか多数)の売り出す仕事も手がけました。

 活発な話題提供と議論の交換、あたらしい仲間づくりの場になれば楽しいだろうと期待し、非会員のかたでも無料で参加できます。北千住ですから、15時以降、二次会に流れるかもしれません。
posted by ys at 17:45| イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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